愛命園育成会だより 第98号

育成会会長 宮崎 康則
 年始に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には希望に満ちた清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症対策に加え、原油価格・物価高騰対策などに追われる1年でありました。引き続き、感染の拡大や、物価高騰の長期化、世界経済の減速懸念など、予断を許さない状況にありますが、景気回復をより確かなものとするため、流行の波を抑制しつつ、将来の発展に資する取組を加速していかなければなりません。
 広島県議会といたしましては、5月に開催されるG7広島サミットの成功はもとより、活力ある社会・経済活動を取り戻し、将来に向けて本県経済を持続可能で一段高い成長軌道に乗せられるよう、全力で取り組んで参ります。
 さて、昨年5月には「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が公布・施行されました。
 情報・コミュニケーションは、私たちの尊厳や人権が保障され、社会参加をするために欠かせない権利であり、この法律の施行によって、すべての障害者に対する情報アクセス権への保障が前進し、各種政策やあらゆる場面での合理的配慮に結びつくよう願っております。
 なお、令和5年度は、本県の障害者施策の基本計画である「広島県障害者プラン(広島県障害者計画)」と、障害福祉サービス等の必要見込量や提供体制の確保に向けた方策を定める「広島県障害福祉計画」の同時改定に向けた検討を行うこととしております。
 この間、「障害者差別解消法」、「障害者文化芸術活動推進法」及び「医療的ケア児支援法」の制定を始め、様々な障害者施策の見直しが進められるなど、大きく制度や仕組みが変わっていく中で、障害のある方々が安心して地域で生活していけるように、私も全力で取り組んでいきたいと考えております。
 また、昨年9月には台風14号により水内川が氾濫危険水域を超えたため、利用者や職員の皆様が一時的にサンピア湯来へ避難されたと聞き及んでおります。過去にも、水内川の決壊により愛命園が被災した経緯があり、災害に対する平素からの備えが重要であるとともに、私たち一人ひとりが、しっかりとした防災意識を持つことが重要です。
 今回は幸いにも日中ということでしたが、避難先で環境が変わっても、これまで通りの支援を続けられた職員の皆様のご苦労に敬意を表しますとともに、避難棟の一日も早い完成を願っているところであります。
 現在、愛命園が進めている避難棟の整備工事は、非常時における利用者の皆様の円滑かつ迅速な避難の確保を図るうえで長年の悲願であり、完成の暁には、利用者の皆様の安全確保と職員の皆様の負担軽減に繋がることを大いに期待しております。
 会員の皆様におかれましても、引き続き愛命園並びに育成会の事業推進のご協力をお願い申し上げますとともに、一人でも多くの方々に育成会の活動にご理解を賜り、愛命園と共に感じ、共に考え、共に歩む、育成会の充実に向けて一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。



ご報告
 令和4年度愛命園育成会総会につきまして、前号でお知らせしたとおり書面による決議を実施いたしました。その結果をご報告させていただきます。
 正会員157名のうち137名から回答をいただき、その全てが提案内容について承認するというものでした。回答のなかった方については委任されたものとさせていただくとしておりましたので、これをもちまして、令和4年度愛命園育成会総会における事務局の提案は、全て承認されたものとさせていただきます。
一昨年に引き続いての書面による総会となりましたが、皆様のご理解とご協力により、無事終えることができました。感謝申し上げます。
2年後の次回総会開催時には、皆様に愛命園においでいただける状況となっていることを願ってやみません。これからも引き続き愛命園育成会をよろしくお願いいたします。



編集後記
 1月27日金曜日、今日も雪が降っております。朝の道路の凍結も3日連続となりました。佐伯区五日市と湯来をつなぐ主要道路は、湯来に向けては上り坂で、橋やトンネル、カーブが多く、日の当たらないところはいつまでも雪が解けません。そんな道なので、雪が積もった日の朝などは、事故や立ち往生が原因の渋滞が発生しやすいです。片側一車線で、脇道も少ないため、解消までに時間が掛かることも多いです。
 もしも湯来に来られるという方がおられましたら、しっかりとした心づもりをしておいでください。