愛命園育成会だより 第94号

育成会会長 宮崎 康則
 年始に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には希望に満ちた清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年を振り返りますと、一昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症への対応に追われた1年でした。本県でも、県独自の集中対策が実施される中で新年を迎え、その後も、感染拡大と収束を繰り返し、一年の大半を行動制限の中で過ごすこととなりました。
 昨年末からは新たな変異株であるオミクロン株への急速な置き換わりが進み、年明け以降、これまでにない極めて速いスピードで感染者数が増加しております。
 広島県議会としては、今年こそは、平穏な日常生活と、活力ある経済が取り戻せるよう、引き続き、県民の皆様の安全・安心の確保を最優先に、コロナ対策をはじめ、経済の再生や地域の活性化、県土強靱化など、県政の様々な課題に全力で取り組んで参ります。
 さて、昨年はコロナ禍という難局の中で「2020年東京パラリンピック」が開催されました。感染拡大防止のため、残念ながら原則無観客での開催となりましたが、161の国・地域と難民選手団の選手約4400人が参加され、22競技539種目が開かれました。
 様々な障害のあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑む姿は、多くの勇気と元気をいただくとともに、社会の中にあるバリアを減らしていくことの重要性や、発想の転換が必要であることにも気付かせてくれました。
 障害者福祉に関しては、「障害者差別解消法」が改正され、これまで努力義務に止まっていた事業者による合理的配慮の提供が義務化されることとなりました。事業者による合理的配慮の提供の義務化は差別解消を前進させる重要な改正であり、その効果を大いに期待したいと思います。
 また、昨年7月と8月は梅雨前線による豪雨災害によって県内各地で甚大な被害が発生しました。近年では自然災害が激甚化・頻発化しています。
 過去、愛命園においても水内川決壊による水害被災があったところですが、これまでの常識や想定をはるかに上回る規模の災害が、毎年どこかで発生している現状では、災害に対する平素からの備えが重要であるとともに、私たち一人ひとりが、しっかりとした防災意識を持つことが大事であります。
 こうした中、愛命園では非常時における利用者の安全確保を図るため、万が一の際の事前避難先となる「避難棟」の設置に向けて、大変な努力をされておられます。是非とも、実現していただきたいと思いますし、私も、微力ながらできる限りのご協力をさせていただく所存です。
 会員の皆様におかれましても、引き続き愛命園並びに育成会の事業推進のご協力をお願い申し上げますとともに、一人でも多くの方々に育成会の活動にご理解を賜り、愛命園と共に感じ、共に考え、共に歩む、育成会の充実に向けて一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。



寄せられた善意

令和3年10月26日〜
令和4年1月25日
(順不同敬称略)

《 寄 付 》
土居 京子

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。都合により掲載を控えさせていただいた方もあります。



編集後記
 7月以来の編集後記となります。皆様お変わりございませんでしょうか。
 新型コロナの影響で、2年続けて園まつりが中止となりました。昨年の11月頃は、県内の感染状況が落ち着きつつあった時期ではありましたが、毎年園外から多くの方に参加いただいている行事ということで、慎重を期してこのような判断となりました。12月のクリスマス会は、さらなる感染状況の改善と、利用者のご家族と数名のゲストのみの参加ということで、ワクチン接種と1家族2名までという制限のもとで実施し、その後感染者が出ることもありませんでした。
 その時点で、このまま終息してくれればという淡い希望もありましたが、年明け以降はこれまで以上に厳しい状況となっております。
 令和4年度は育成会総会の年に当たります。何ら身構えることなく園まつりが開催でき、育成会総会で無事皆様にお会いできる、令和4年の11月がそのような状況になることを切に望みます。
 さて、今年の冬は雪が多いという噂のようなものも流れておりましたが、これまでのところ平年並みといったところでしょうか。年末にはまとまった雪が降り、車道まで真っ白になりましたが、それ以降はぼちぼちです。すっきり晴れる日は少ないものの、厳しく冷え込むことも多くはないように思います。暦の上では大寒が過ぎ、次は立春です。夕方の日の差す時間も、一時期と比べるとずいぶん長くなりました。冬の終わりも少しずつ近付いているのでしょう。もうしばらくは寒さが続きます。皆様お身体には十分にお気を付けください。
 愛命園の次の行事は節分の豆まきです。年男、年女の方々には、しっかりと鬼を、邪気を払っていただきましょう。