愛命園育成会だより 第87号

育成会副会長 大成 敏正

 育成会会員の皆様、ご無事でお過ごしでしょうか。
世の中、新型コロナウィルス感染症騒ぎで大変なことになっています。4月16日の夕方には、改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく緊急事態宣言が全国に発せられました。これを受けて広島でも18日(日)から当面5月6日まで多くの商業施設や遊戯施設、大学や学習塾などの休業が要請される事となりました。私はこの宣言が発令されるまでもなく、2〜3か月前ぐらいから各種の集会の自粛が始まった街の様子には何とも言えない不気味さを感じていましたし、広島での感染の広がり等の現状を見ると当然の処置なのかと思います。
新幹線の混み具合も、あっと言う間に1割ぐらいの乗車率になり「JRの人、夏のボーナスなくなるかもネ」と他人事のように思っていましたが、「これが続けば、そのうち列車が間引かれるよな」と感じてからは他人事ではなくなってきています。幸い列車の運行については臨時列車の運行は中止しても通常のダイヤは維持されるとのことで少し安心していますが。
さて、翻って我が育成会のことを考えてみますと、このまま感染がおさまらなかった場合、毎年11月23日に開催されています愛命園最大の行事「園祭り」の開催も危ぶまれる事態となります。我が育成会総会も「園祭り」に合わせて2年に1回開催する規定になっており、今年は総会開催の年に当たっております。育成会総会開催のためにも、一日も速く、感染症に対する特効薬や予防ワクチンができ、この騒ぎがおさまるように祈るばかりです。
それにしても佐伯区の障害者支援施設で集団感染が報道され本当に驚いています。新聞には集団感染が発生した通所施設や福祉施設などに対する誹謗中傷する電話が鳴りやまず、利用者対応に支障がでているとの記事を見ると心が痛んでなりません。また、広島での医療崩壊を防ぐための施策(軽症者や無症状の感染者を収容するためのホテル借り上げ)が周辺住民の反対により進まないとの報道に情けなくなってしまいます。新型コロナウィルスに対する不安や感染症のもたらす経済の混乱が集団ヒステリーを招いているものと思います。
育成会会員の皆様、他人と過去は変えられませんが、自分と未来は自分の考え方や行いで変えられます。新型コロナウィルスを正しく怖がり、3密(密閉、密集、密接)を避け、免疫力がおちないように食事や運動、睡眠に注意し、気道の清潔を保つ(食後の歯磨き、虫歯の治療、鼻うがいなど)こと、手洗いの徹底、正しいマスクの装着によりこのコロナ禍を生き抜きましょう。そして利用者の皆様と笑顔でお会いすることを楽しみにして、今回はカープの話はせずに挨拶とさせていただきます。世界中にはやく平穏な日々が戻りますように祈りながら。