愛命園育成会だより 第80号

育成会副会長 田尾 秀春

 朝夕はひぐらし、昼間は蝉の大合唱に夏の到来をと書き始めていた矢先、7月に入っての大雨6日からの豪雨により、これまでに経験したことのない豪雨災害が、西日本を中心に私たちの身近なところで甚大な被害をもたらしました。
 皆さまのお家や周りの被害状況はどのようであろうかと様子が案じられてなりません。この度の豪雨により、被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。そして、1日も早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。
 愛命園では土砂災害に対する避難勧告を受け、近くの湯来福祉会館に避難し、幸い利用者の皆さまも無事で被害もなく安心しました。
 今回の集中豪雨は土砂くずれの規模が大きく家屋の倒壊、河川の氾濫、堤防の決壊により村落や街全体が浸水し、断水や道路・鉄道の交通網が不通になるなど大規模な災害となりました。
 あらためて、今回の災害を教訓として、避難のあり方や非常時の水や非常食などの確保と点検など、災害に対する普段の備えの重要性を痛感しました。愛命園においても浸水があった際の避難のあり方について検討がなされています。以前に緊急で遠方に避難できない際に、高い所に避難できる建物を建築することの必要性が言われました。今回のことを教訓に検討していくことの一つと感じます。

 「土肌の 瓦礫のなか たたずむ今」
 「万緑を 偲びて今 原爆忌」
 「梅雨あがり 
蜩(ひぐらし)も鳴く 蝉時雨れ」

 今年も8月6日の原爆の日がきます。原爆投下から73年が経ち、戦争の風化が問われるなかで、戦時下の広島の江波から呉に嫁いでいった浦野すずを中心に、その家族や戦時下の状況を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」が多くの幅広い世代に共感を呼び、あらためて、平和の尊さを考えさせられます。核のない世界をめざし二度と戦争を繰り返さないために、自分に問いかけてみたいと思います。同じ日に「ヒロシマ祭り」という追悼と音楽の集いが開かれ、私も8時15分からの追悼行事、夕方はル・ベルベッツのコンサートに合わせて、折り鶴合唱団でこの度の豪雨災害と平和への願いを込めて歌いたいと思います。
 育成会は正会員142名、賛助会員32名の皆さまのご支援をいただいております。以前に「心の交流の場」が何かできないだろうかと感じ、以前に書かせていただきました。日常の些細な出来事や思い、楽しまれておられる趣味など、何でも自由に綴っていただき、この育成会便りの紙面を通して、交流ができればと思います。どうそ、お気軽に愛命園事務局にお寄せいただければ幸いです。
 これからも、ますます元気で明るい愛命園でありますよう育成会として支援してまいります。どうぞ、引き続き皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


寄せられた善意

平成30年4月25日〜
平成30年7月24日
(順不同敬称略)
《 寄 付 》
前川 昭夫    竹原 幹
 田島 定     土居 京子
 清水 都美子   田尾 秀春
 どんぐり会    林原 芳子
 
※いつも暖かいご支援ありがとうございます。都合により掲載を控えさせていただいた方もあります。


編集後記
 会費のお願いを発送いたしました。早速ご入金いただきました皆様、ありがとうございます。本年度も引き続きよろしくお願い致します。