愛命園育成会だより 第46号


田 尾 秀 春

 明けましておめでとうございます。早や大寒も過ぎましたが皆さまには健やかでお過ごしのことと存じます。
 2009年は「新」の字で表される年でした。世界、日本で変化、変革が起こりました。しかし、今「変わることは何か」と考えさせられます。豊かさの実感がなく、格差は広がり若者が希望を持てないでいる。また、人々の繋がりが希薄になった「無縁社会」という言葉さえ聞かれます。一人の命が軽んじられる事件が起きて憂うべき状況です。世界では核なき世界、地球温暖化対策、少子高齢化社会という大きなテーマを抱え打開への模索が始まっているのが現状です。これまでの経済優先がもたらした競争原理によるエゴイズムが破綻を来たし、人々の心を痛めているように感じられます。
 国の施策は「コンクリートから人へ」と、弱者が安心して住める福祉社会へ、働く意欲のある人が等しく報われる社会への転換など人間の安心・安全のための社会保障制度など国の資源配分の構造を変える動きが起こっています。しかし、国の施策にも限界があり、人々の豊かさを保証してくれるものには足りず、人の安らぎや温もりをもたらすものは何かと問うてみると「共感の輪」が広がり、苦労や痛みを分かち合うことで、私たちの明日をつくる力が生まれてくるのではないかと思います。今年の世相を表すキーワードが「共感」、「輪」となり、寅年にあやかり、活発な動きが人々にエネルギーを生み出すように祈りたい。
 愛命園ではこれまでも、利用者の皆さんが安心して安全に生き生きと生活ができるよう様々な取り組みが行われています。昨年から流行している新型インフルエンザへのきめ細かな対策、利用者の思いを大切にした行事の工夫、日常の生活のなかでの語らいなどいつも温かいものを感じます。これからも地域や人との繋がりが広がって、ますます元気で笑顔にあふれた園となるように願っております。
育成会もみんなで応援していきたいと思います。人と人との輪を広げてゆけるように皆さまのご協力をお願いいたします。
 昨年、園祭りに合わせて開催することになっていました育成会総会が新型インフルエンザのために開催できなくました。この件について事務局から「育成会総会審議事項について」の文書が今回送付されております。延期しました総会を今年の11月23日に開催する計画となっており、皆様にご意向を伺い決定するように考えておりますので事務局へご返信をお願いいたします。
 また、会員の皆さんの近況や育成会活動に対するご意見等がありましたら愛命園事務局にお知らせくだされば幸いです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



【寄せられた善意】
[平成21年10月26日〜平成22年1月25日]
(順不同敬称略)
広島市安佐北区  伊藤 則恵
広島市佐伯区   愛命園家族会
  〃      藤原 幹男
  〃      林  弘子
  〃      清水都美子
  〃      林  洋輔
広島市西区    宇田 辰彦
廿日市市     青木ましず

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。
 都合により、一部掲載を控えさせていただきました。



【編集後記】
 この冬は、何度かの雪に驚かされましたが、地域の方々はやっぱり雪が少なくなったと言われます。雪は降りませんが、連日マイナス気温の朝が続いています。
 新年からPCの調子が悪く、結局リカバリ(初期化)をしましたが、今度はどんなに設定を変えても園のネットワークに入ることができず…結局、古いパソコンでこの後記を打っています。リカバリしたパソコンでデータを作り、印刷だけ他のパソコン・・・不便すぎです・・・ (U)