愛命園育成会だより 第43号


田 尾 秀 春

今年は桜がきれいで、あちこちで長く楽しませてもらいました。今は新緑の若葉が映えるとても気持ちのよい季節となりました。皆様には、ますますお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 ついこの前までは、実感はないのに、「いざなぎ景気」とはやしたて、今は「百年に一度の経済危機」と不況感を漂わせる社会状況で何か落ち着かない感じです。これを悲観的に捉えるか、ピンチをチャンスとして逆転の発想から物の見方を変え、前向きに捉えることができるか。
 丑年は、古い物が一掃されて新たな変化が生まれる年でもあると書いたのを思い出します。今、何が大切なのか。その本質を見る物の見方が問われているのではないでしょうか。人々が生きる希望を持って安心して生活ができる社会にすることが最優先されるべきで、そうした成熟した社会システムができる事が望まれます。
 藤原園長が「あゆみ」の年頭所感で書かれていた「生きる喜びと明日への夢が叶えられる愛命園に」という思いを綴られ、それには「利用者と共に語り、感性をみがくことが大事である」とも言われていました。熱く胸にひびく、本質的なものを感じました。
 劇団四季「むかし、むかし象が来た」を観劇することができてよかったですね。利用者のみなさんの笑顔や涙が思い浮かびます。城みちるが「イルカに乗って」きたのですかね。クリスマス会ではお酒が飲めずに残念だった人もいましたかね。今年もどんな企画ができるか楽しみにしています。今後、ますます外出の機会が増えることで人との繋がりが広がり、理解と支援が深まっていくことでしょう。
 これからも、利用者が健康で生きがいのある生活ができるよう、微力ながら育成会として支援ができればと考えています。今年は育成会総会開催の年でもあり、「園祭り」などの行事に合わせて参加していただき、心のつながりを深めていきたいと思います。
 また、一人でも多くの方々に育成会の趣旨をご理解いただき、会員が増えますよう皆さまのご協力をお願いいたします。なお、育成会入会の紹介や育成会についてのお気付き、ニュースなどがありましたら、愛命園事務局にお知らせいただければ幸いです。



【寄せられた善意】
[平成21年1月26日〜平成21年4月25日]
(順不同敬称略)
広島市西区   宇田 辰彦
広島市佐伯区  中本 政登
  〃     愛命園家族会
  〃     林  弘子
  〃     青木 ましず
  〃     清水 都美子
  〃     煖エ 義彰
  〃     林  洋輔

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。



【編集後記】
今年の春は、全国的に暖かい日が続いています。年明け以降の暖冬傾向を引き継いだように気温が上がり、4月半ばにして夏日が続いています。さらには、真夏日を記録したところもあるとのこと。  
ここ湯来町でも、暑いくらいの日差しを感じる日が続いています。本格的な夏までもう間もなくという感じでしょうか。
とは言え、朝晩の涼しさや、急な冷え込みがあったりして、ちょくちょく暖房のお世話になっています。暖かい日が続いていますが、体調管理が難しい時期でもあります。皆様、お体にはお気をつけ下さい。