愛命園育成会だより 第42号



田 尾 秀 春

 明けましておめでとうございます。
皆さまには健やかな新年をお迎えのことと存じます。今年は丑年「牛の歩みも千里」といわれるように、心暖かく着実に前進できる明るい年になることを願いたいです。
 私の初夢は、気持ちよく空を飛び、牛が丘や谷を越え追いかけてくる夢でした。何か希望が持てそうな気がしています。
 カープも新球場元年、赤を基調にしたユニホームに負けない躍動的なチャレンジ野球をしてもらいたいです。丑年は古いものが一掃されるとも聞きました。カープの優勝もあるし、社会の悲観的な状況から、本物が重視され、新しいものが生まれる契機になるかも知れません。
 命や生活に直接関わる医療、介護、雇用、年金等の問題で、未だに国の将来にわたる指針、ビジョンが示されないままいろんな施策が行われているように感じられます。
 景気の悪化、非正規雇用者の解雇に伴う失業、なりすまし詐欺、悲惨な犯罪など社会そのものが利己的となり、人の心がすさんできている状況のなかで、私たちは何が出来るのかと考えさせられる正月でした。これまで人として大切にしてきた価値観や信頼、他の人を思う想像性が大切であるように感じました。
 「あゆみ」のなかで、昨年10月に「指定相談支援事業所愛命園」がオープンしたことを知りました。視覚障害者だけでなく知的障害者、精神障害者に幅広く支援が行われるとのこと。特に地域に密着し、在宅されている方や困っている方への相談・支援が充実していくこと意義深いことです。
 利用者のニーズにそった恒例の1泊2日の旅行や日帰り旅行は、年々、多彩になっているようです。テーマパーク、温泉、演芸観劇、観光農園、ホテルのバイキングなど、魅力的なもので大満足ではないかと思います。利用者の思いを大切にした行事の工夫、日常の生活のなかでの利用者と職員とのふれあい、あたたかさを感じました。
 これから愛命園は地域と密着した幅広い役割が求められている状況を感じます。ますます愛命園の活動が活発となり、笑顔にあふれた園となるように、みんなで支援をしていきましょう。一人でも多く会員が増えるように、皆さまのご協力をお願いできれば幸いです。
 会員の皆さんの近況や育成会活動に対するご意見等がありましたら愛命園事務局にお知らせくだされば幸いです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。



【寄せられた善意】
[平成20年10月26日〜平成21年1月25日]
(順不同敬称略)
広島市西区   宇田 辰彦
広島市佐伯区  林  弘子
  〃     森本 文江
  〃     松永 千和
  〃     清水都美子

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。



【編集後記】
いつも「あゆみ」の発行に合わせて「育成会だより」を発行していますが、発行10年目にして、41号が見切り発車されてしまいました。今回42号と一緒の発送になりました。お許し下さい。
年頭にあたり、気を引き締めてまいります。何卒よろしくお願いします。