愛命園育成会だより 第39号
田 尾 秀 春
年々歳々、あちこちでいろんな出会いがあり、新年度がスタートしました。今では桜の花も終わり、風薫る清々しい季節となりました。皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
最近のニュースで取り上げられるものは、私たちの身近な生活に関わるもの
が目立つようになりました。食料品等の物価の値上げ、年金支給、後期高齢者医療保険制度、そして継続審議となっている自立支援法の問題等です。いずれも生活の根本に関わる問題で、財源をどのように確保し、限られたお金を何に優先的に使うのかという議論が、やっと政治の場で表面化してきました。ここ最近、将来ビジョンとか目標管理評価という経営的な考えが企業だけでなく行政にも取り入れられているが、国民が安心して生活できる方向性について国そのもののビジョンが示されていない。人々にとって何が大切なのか、根本が問われているような気がします。
広島カープを市民球場で観るのも今年で最後となります。私ごとですが、テレビの前だけでは気合の入り方が足らず、広響の開会セレモニーに合わせオープニングゲームに行きました。残念ながら勝てませんでした。私はルーツ野球のように失敗を恐れず“走る”という目標を決めたら、それに向かって果敢に挑戦する姿勢が今必要だと感じます。そういう姿を見てファンは納得できるのではないでしょうか。
今年は愛命園が開園され35周年になることを伺いました。これまでご協力をいただいた地域の皆様をはじめ多くの方々のご支援、職員の方々の愛情に育まれ現在の愛命園へと発展することができた事を共に喜びたいと思います。また、開園当初の高邁な精神と尽力された先人の意志を思うと、社会の変遷や時代の動きの中で、「大切なものは何か」を問うてみる機会であるとも感じます。
昨年、自立支援法に基づく新体系に移行し、愛命園では利用者の方の障害の状況やニーズに応じた支援、高齢の方や生活習慣病のある人に安全に安心して過ごせる体制が整えられました。利用者がより良い生活のために何が大切なのかが考えられ実現できたものと感じます。 これからも、利用者が健康で楽しく生きがいのある生活ができるよう、微力ながら育成会として支援してまいりたいと考えます。また、園祭りなどの行事に参加し、心のつながりを深めていきたいと思います。
是非一人でも多くの方々に育成会の趣旨をご理解いただき、会員が増えますよう皆さまのご協力をお願い致します。なお、育成会入会の紹介や育成会についてのお気づき、「育成会だより」に載せたらよいニュースなどがありましたら、愛命園事務局にお知らせいただければ幸いです。
【寄せられた善意】
[平成20年1月26日〜平成20年4月25日]
(順不同敬称略)
広島市佐伯区 愛命家族会
広島市佐伯区 長峯 公明
〃 林 弘子
〃 森本 文江
廿日市市 青木ましず
広島市西区 宇田 辰彦
広島市佐伯区 清水都美子
※いつも暖かいご支援ありがとうございます。
【編集後記】
寒かった冬も終わり、一雨ごとに春の深まりを感じています。ここ湯来町では早くも蛙の鳴き声や田起こしの機械の音が響いて、田植えの準備が進んでいます。
愛命園では4月27日から5月6日までゴールデンウィーク帰省に入っています。半数近い利用者が帰省されますので、この間は静かになって寂しくなります。一方帰省された方々は久しぶりに我が家での家族団らんを味わっておられるかと思うと心がなごみます。年々帰省される利用者が少なくなっているのが現実です。
社会福祉法人
広島県視覚障害団体連合会
愛命園育成会
738-0601
広島市佐伯区湯来町和田1113-2
(0829)83-1111