愛命園育成会だより 第32号



田 尾 秀 春

 今年の夏は、梅雨が短く猛暑の続く日です。皆さまにはお変わりございませんでしょうか。愛命園の皆さんは、4月から恒例の花見や外出行事などいろんな活動が行われ、元気で楽しく過ごされている様子を聞き、たいへん喜んでいます。
 「あゆみ」127号から紙面が大きく変わり、写真も沢山取りいれられ、充実したものとなり楽しく読ませていただいています。この「あゆみ」は、園生の皆さんの様子や、職員の方々の園生への思いが綴られ、多くの方とのつながりを持つ接点として、また、愛命園を支える原動力となっているように感じます。
 4月から一部施行されている「障害者自立支援法」の本格的な施行は10月からです。この法律によって、障害者の生活や自立のあり方、支援に対する法制度が明らかとなり、障害者の生活に大きな影響を与えています。行政サービスの地域間格差、障害者自身の応益負担や介護保険との一部統合など、今後の動向に目が離せない状況です。
 このような社会状況のなかで、一層,地域社会とのかかわりを深め、多くの方々の理解と支援を得ることがより大切な時代になっているように感じます。育成会としても、会の主旨をご理解いただき、会員の拡大に向け皆さまのご協力をお願いしたいと存じます。今後ともよろしくお願いいたします。



【寄せられた善意】
[平成18年4月26日〜平成18年7月25日]
(順不同敬称略)
《現  金》
広島市   村本 実盛
      村本三千世
      どんぐり会
      竹原 幹
北広島町  藤正 坂二
三原市   藤井 圭介

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。



【編集後記】
 「いうまいと思へど今日の暑さかな」という句がありますが、何かにつけてつい口をついて出てしまいます。
 愛命園では8月12日から1週間夏帰省を実施していますが、入所者の高齢化にともなって年々帰省される方が少なくなっています。それぞれの家庭の事情や思いがおありでしょうが、高齢の方にとっては本当に安心して生活できる場所が愛命園なのではないでしょうか。このような現実を思う時ちょっぴりの寂しさと少しの喜びが交錯するこの頃です。



社会福祉法人
広島県視覚障害団体連合会
愛命園育成会
738-0601
広島市佐伯区湯来町和田1113-2
(0829)83-1111