田尾秀春
 今年は梅雨あけも早く、例年にも増して蝉の合唱が大きく聞こえる暑い夏となりました。4月に竹原園長、新しい職員の方々を迎えて早4ヶ月が過ぎました。忙しい日々の中、いろんな行事もあり、入所者が元気で日々を楽しく過ごしていることは何よりの喜びです。 この度、県議会議員として、また、本会の育成会会長として愛命園の充実発展のため、多大なご尽力を頂いただいている、間所 了先生が藍綬褒章を受賞されました。このことは、我々会員関係者にとって、この上ない喜びであり誠に慶賀に堪えません。先生の益々のご健勝とご発展をお祈り申しあげます。



 前回の「あゆみ」の便りに、入所者へのよりよい支援や自立のあり方について、職員の方々の思いが綴られていました。こうした思いや愛情が愛命園を支える原動力となっているのだと改めて感じさせられました。愛命園が身体障害者更生施設に変わり支援費制度の今後のあり方が問題となっており、育成会としてより一層の支援が必要な状況となっています。今後、多くの方々に育成会の主旨をご理解いただき、会員の拡大に向けた取組みのご協力をお願いしたいと存じます。
 今年度の大きな行事である,恒例の「園祭り」が11月23日に行われます。是非,多くの方に参加していただき、入所者とのつながりを深めたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。



【寄せられた善意】
[平成15年4月28日〜平成16年7月27日]
(順不同・敬称略)
【寄 付】
どんぐり会    広島市
友田耕二朗    広島市
清水 和行    広島市
土居 京子    広島市
伊藤 則恵    広島市
吉松 江子    北九州市

*いつも暖かいご支援ありがとうございます。



【編集後記】
 地球の温暖化を身を持って感じるような暑さが続く一方で、豪雨による水害や土砂崩れ、落雷と自然の驚異を感じさせられています。これは人類中心の文明に対する自然の強烈な警告ではないでしょうか。
 自然の中から発生・進化した人類は自らの母体である自然をもっと敬い・尊重し大事にして行かなければ、自らの破滅を招くのではないかとさえ感じさせられるこの頃です。



 自然に恵まれた湯来町の愛命園に来て、夏を前に思ったことは、さぞ蝉の声で暑さも倍増するのではないかということでした。実際に夏を迎えて見ると蝉の声が殆どしないのです。ミンミンゼミの声が少しするだけで暑さを倍増させるあのアブラゼミはなぜいないのだろうかとほっとするやら少し拍子抜けの感じがしています。アブラゼミが好む樹が少ないといわれればそれまでですが、これも自然の異変でなければ良いと危惧するのは私だけでしょうか。
 この暑さによって体調を崩した入所者も今のところおられないので、このまま元気に夏を乗り切ってもらいたいと思う今日この頃です。 (T)