田尾秀春

 山々の木々の緑が映え、肌にあたる風が気持ちよく感じる季節となりました。新しい年度がスタートし、あちこちで新たな出会いがあり、いろんなことが軌道に乗り、ほっと一息つくこの頃です。 
 これまで長年にわたって愛命園を導き、入所者の幸せをいつも考えてこられた山本八重園長が勇退され、新たに竹原幹園長を迎えることができました。山本先生のこれまでのご尽力に対し感謝とお礼を申しあげます。ほんとうにありがとうございました。竹原先生には1週間毎の単身生活になることをお聞きしています。これから先生のお力をいただき、愛命園がより生活しやすい施設として、ますます発展することはこのうえない喜びです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 さて、育成会は平成10年に設立25周年を機に、新たな組織で再発足し第1回総会を開催しました。これまで懸案となっていた施設の建替えや設備の改善のため、微力ながら援助をおこない、いろんな機会を通して、入所者との心のつながりを持ち続けていきたいという思いで活動を続けてまいりました。会員数は当時、約150名でしたが、現在は約300名程度になっています。今日の福祉を取り巻く状況は財政面で厳しい状況があり、支援費制度の移行により財源の確保が大きな課題となっております。今後、多くの方に「育成会」の主旨を理解していただき、さらに会員数が増えるようみなさんに呼びかけ協力を得たいと考えております。
 今年度の行事として、恒例の「園祭り」が11月23日に行われます。是非、多くの方に参加していただき入所者とのつながりを深めたいと思います。今後ともご協力よろしくお願いします。



【寄せられた善意】
[平成15年1月26日〜平成16年4月27日]
(順不同・敬称略)
清水 和行    広島市
平野 晴美    東広島市
愛命園職員親睦会
林出 ミヨコ   東広島市
愛命園家族会



【編集後記】
 支援費制度が始まって1年が経過しました。その間、施設の種別の変更に伴って支援費の単価が措置費に比べて大幅に下がったことに対する対応などに追われ、何とか1年が過ぎた所です。
 ところが、支援費と介護保険の統合が6月には示されようとしており、また支援費の先行きが不透明になって来ました。さらに愛命園においては入所者の高齢化、障害の重度化に伴い・濃密な支援を必要とする方々が多くなって来ており、施設を身体障害者更生施設と療護施設の二つの施設に変更していただくようにお願いしている所です。
 入所者に対するゆきとどいた支援を実現し、充実した施設として行くために育成会の方々には一層のご支援ご協力をお願いいたしまして編集後記とさせていただきます。 (T)