秋に思う

竹原 幹

 冷夏の後は厳しい残暑、一夜明ければ秋が訪れていた。そんなめまぐるしい季節のうつろいに、体がついていけなくて、風邪をひいている人が大変多いようです。皆様お元気にお過ごしでしょうか。
 一年の内に好きな季節はと聞かれると、多くの人は秋と答えられるようです。
 秋はスポーツの秋、読書の秋、実りの秋、もの思う秋、天高く馬こえる秋、何といっても食欲の秋等々、私たちの心に感動を与えるとともに、自然の恵みの尊さを感じることのできる季節です。
 我が家の庭ともいえないような小さな庭には、数本の果樹を植えています。それぞれにたわわに果実が実っていることを夢見ながら植えているのですが、じつは、実りの秋を迎えても、これらの果樹には殆ど実がつかず、毎年夢破れています。原因はいうまでもなく、私の愛情不足と管理のまずさだと分かっていても、やっぱり少し残念です。
 自然の秋はその年の総決算をすると同時に、来る厳しい冬をしのぎ、次の年に成長するためのエネルギーを蓄える季節でもあるように思います。
 今私は自分の人生の中で一つの区切りを迎えようとしています。1年間の季節の移り変わりを自分の人生に当てはめて見ると、私は秋、それも晩秋にさしかかっているように思います。
 私の秋は季節の秋に比べると実りが少なく、豊作を喜べるようなものではありません。私の人生とわが家の庭の果樹がこんなにもよく似ているものかと、驚いています。
 季節は秋に続いて冬を迎えます。しかし私はまだ冬を迎える訳には行かないと思っています。蓄えの少ない栄養であっても、それをフルに活用して、悔いのない人生を過ごしたいと考えています。
 季節の秋を迎えて、これまで過ごして来た我が人生を振り返って反省すると同時に、これからの生活にファイトをかき立てている所です。



【寄せられた善意】
[平成15年7月26日〜平成15年10月25日]
広島市       友田耕二朗
湯来町       長峯 公明
広島市       石原 広三
湯来町     湯来モータース
広島市       岡本 廣子
三次市       小迫 克子
広島市       清水 和行
湯来町    広島ガス湯来販売
広島市       中神  誠



【編集後記】
今年の秋は、泥棒の横行した秋のようです。野菜が盗まれたり、米泥棒がいたり、田圃ごと稲を刈り取って泥棒する、また先日は、大きなトラックごと米がなくなったニュースなど、一寸、普通では信じられないような事が発生しています。
 そんな時「新米が出来ました。世の中の人のため、とりわけ、施設で暮す方々に新米の味を味わっていただきたい」と、それは沢山のお米を、大勢の方からいただきました。
 世の中にはこんな方もあるんだと言うことを認識して、善意の方に感謝したいと思います。

あゆみは愛命園の歴史を語ってくれているように思います。発行回数も今回で121回、育成会の情報を載せていただくようになって21回になります。
そして改築後、早くも3年を経過しようとしております。今年度は開園30周年ということもあり、記念式典(6月3日)、運動会では、この色を出そうと演出に苦労したなど思い出多い行事だったように思います。
 これからもずっとずっと育成会が発展していき、愛命園のために役立つ会になりたいと願っております。ご協力お願いします。 (Y)