愛命園育成会だより 第102号


育成会会長 宮崎 康則

 年始に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には希望に満ちた清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年を振り返りますと、新型コロナの5類感染症への移行により、3年あまりにわたって続いた多くの制約が解除されるなど、人々が日常を取り戻す重要な転換点となりました。
 これにより我が国は社会・経済活動の正常化が進みましたが、その一方で、物価高騰の影響に加え、中国経済の動向や中東情勢などが、景気の下押しにつながることも懸念されています。
 昨年5月のG7広島サミットでは、平和に関するメッセージに加えて、広島が誇る自然や食、文化など本県が持つ多彩な魅力が国内外のメディアを通じて世界に発信され、広島への注目度が飛躍的に高まりましたが、こうしたサミットによる広島の存在感の高まりを逃さず、この機会を追い風とした「ひろしまブランド」の価値向上に取り組むなど、本県経済を持続可能で一段高い成長軌道に乗せられるよう、全力で取り組んで参ります。
さて、本県の障害者施策の基本計画である「広島県障害者プラン」については、この間の取組状況や障害者を取り巻く環境の変化等を踏まえた令和6年度を始期とする次期計画を策定しているところであり、引き続き、障害者施策の総合的かつ計画的な推進に努めていくこととしております。こうした施策を推進するには、行政の取組だけでなく、現場で利用者と向き合い、寄り添う皆様方との連携が必要不可欠でありますので、愛命園の皆様には、新しい所長の下、今後とも一層の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 また、昨年は長年の悲願であった避難棟が完成いたしました。豪雨等による災害が全国各地で発生する中、この避難棟が利用者の皆様の安全確保と職員の皆様の負担軽減に繋がることを大いに期待しております。
 なお、ここ数年、全国的にも視覚障害者のホーム転落事故が頻発しています。特に視覚障害者にとってホームの構造が分かりづらい駅、多くの視覚障害者が利用する駅には、ホームドアの設置を求める声が高まっています。
 ホームドアの整備は、バリアフリー化の推進が鉄道事業者の課題のみならず、地域の課題でもあることから、鉄道事業者に対する国及び地方公共団体の支援のもと、本県でもホームドアの整備による転落防止対策が講じられるよう、私も県議会議員として働きかけてまいります。
 会員の皆様におかれましても、引き続き愛命園並びに育成会の事業推進のご協力をお願い申し上げますとともに、一人でも多くの方々に育成会の活動にご理解を賜り、愛命園と共に感じ、共に考え、共に歩む、育成会の充実に向けて一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。



編集後記
 11月23日、4年ぶりの愛命園園まつりを無事開催することができました。多くの方のご協力をいただき、多くの方に参加していただきました。皆様のお陰で4年ぶりの園まつりが大変盛り上がったものになりました。改めてお礼申し上げます。
 さて、コロナの流行前は、2年に1回園まつりに合わせて愛命園育成会の総会を開催しておりました。3年間園まつりが開催できなかったため、ここのところの総会は書面にて皆様のご意見を伺っておりました。今後、園まつりを安定して開催できるようになれば、総会も対面で行うものに戻したいと考えております。差し当たり、来年の総会を園まつりに合わせて開催できるよう準備を進めたいと思います。当日は、以前のように送迎車も出したいですね。今からその時を楽しみにしております。
 引き続き、愛命園をよろしくお願いします。