第204号   愛命園だより「あゆみ」   令和6年7月


51周年記念開園記念日
事務次長 前 和枝
 愛命園が湯来町に産声を上げて51回目の誕生日を迎えました。昨年は、50周年記念の節目、避難棟(さくらホール)落成とあわせて盛大に行いましたが、今年は利用者・職員でゆったり、のんびりとお祝いをしました。51年目を迎え、先人の思いを振り返りあたたかい気持ちになり、改めて今後に繋げていきたいと思っております。利用される方が、愛命園で過ごせてよかったと感じることができるよう職員ワンチームで支援してまいります。
 さて、6月1日は土曜日でしたが、快晴の中、法人の橘髙会長を始め金岡事務局長、元園長の林弘子さん、家族会の畑後会長に出席頂き式典を執り行いました。日清医療食品株式会社より立派なお花を頂き 式典も華やかなものとなりました。

 ここで、勤続30年の表彰を受けられた、髙橋 義彰園長の言葉を紹介します。
 「こうして30年勤めることができました事、皆様のお力に助けていただき本当に感謝いたします。30年の中では、たくさんの人たちとの楽しい思い出、悲しい出来事、出会いと別れ等々が思い出されます。これからも健康に気を付け元気に頑張ります。引き続きよろしくお願いします」

 そして、10年表彰を受けられた上 正輝生活支援員の言葉です。
 「勤続10年表彰を頂き、まことに光栄に存じます。介護の仕事が初めてで、何もわからないまま働かせて頂きました。愛命園でこの10年間働くことが出来たのも利用者の皆様、ご家族の皆様、職員の皆様のお力添えがあったからこそだと思います。あっという間の10年で、振り返れば楽しかったことや嬉しかった事も多かったですが、悲しいお別れなどもまた多かった様に思います。
これからも利用者の皆さんが良い生活を送れるようにお手伝いをさせて頂き、楽しく、元気に皆さんと過ごしていきたいと思います。今後も変わらぬご指導を宜しくお願いします」

 同じく10年表彰を受けられた河野 令子非常勤生活支援員です
「あっという間の10年でしたが、まわりの人達に助けられてなんとかここまでくる事ができました。皆様のお陰でこの日を迎えられ感謝しています。これからも利用者の方々と楽しい活動をしていきたいです。ありがとうございました」

今後も皆様と一緒に1年1年を重ねて、共に記念日が迎えられます事を楽しみにしております。



令和6年度グループ外出
生活支援員 森本 拓斗
 利用者の皆様から多数寄せられる外出希望の声に応えるべく、グループ外出を企画しました。新型コロナへの警戒は緩和されつつあるとはいえ、これまで通りに感染予防をしながらの外出です。近年は利用者の高齢化が進んでいるため、行き先はバリアフリーであることを確認した上で検討を進めました。できる限り利用者と職員の声を聞き、利用者ファーストでしっかりと楽しめるものをと企画をした結果、ストレスなく楽しんでいただけた のではないかと思います。やはり、利用者の皆様の笑顔を見るとこちらも思わず笑みがこぼれます。
 カープ観戦に行った方は「楽しかった。新井さんのラーメンが食べられて良かった」と言われていました。コンサートに行った方は「また行きたい」と次の事を考えておられました。これからもコロナなどにも気を付けながら色々な楽しみを増やしていきたいと思います。

満天の湯
 利用者の皆さんとても、楽しそうにされていました。いつもに無い笑顔を沢山見る事が出来ました。「また、行きたい」と何度も言われておりました。来年も、また行けると良いなあと思います。

カープ観戦
 毎年のG外出の恒例になりつつあるカープ観戦。とても人気があります。カープは惜しくも負けてしまいましたが利用者の皆さんはとても楽しそうでした。

コンサート
 グループ外出で夢グループのコンサートに行ってきました。出演は、昭和歌謡史を彩った利用者さんたちにとってはおなじみのメンバー。開場までは立って待っていた為しんどい様子もありましたが、いざ開演すると、歌のリズムに乗って体を動かされたり、手で指揮を取られたり、出演者のトークを聞いて笑い声がもれたりと、先ほどまでの疲れなど嘘のように皆さん元気に楽しまれていました。
コンサートが終わると物販コーナーでCDを購入されたり、出演者と一緒に写真を撮るという貴重な体験もされていました。また来年も行きたいですね!!



湯来小中合同運動会
生活支援員 三枡 満
 5月18日(土)の午前、広島市立湯来中学校で開催された小中合同運動会に、利用者6名が参加されました。コロナ下を経て5年ぶりの参加です。
 当日は天気も良く日差しが強い日でしたが、テントやお茶も用意して下さり、快適に観覧させていただくことができました。小学校1年生から中学校3年生の子どもたちの入場行進、開会式、選手宣誓で運動会が始まり、徒競走では席のすぐ前を全力疾走する子どもたちに拍手と声援を送られていました。
 そしていよいよ3番目の競技の「おしどり競争」、利用者の皆さんの出番です。利用者さん一人に中学生が二人付き添い、一緒にグランドの中心まで行くと手作りのメダルを首にかけて下さるという競技で、会場は暖かい拍手に包まれました。その後も休憩を挟みながら子どもたちの競技に声援を送られました。
 中学校をあとにする際、校長先生がお見送りをしてくださり、「来年もまた来てくださいね」と声をかけて下さいました。帰りの車の中で「楽しかったねー」「また行きたいねー」と話されていました。皆さんケガもなく、無事参加することができました。小学校、中学校の先生方をはじめ、子どもたちや地域の皆様、ありがとうございました。



「球技大会」復活!!
生活支援員 森本 拓斗
 「親善球技大会」の実行委員を努めさせていただくことになった際、愛命園に勤めて今年で3年目である私自身、何をするのか分からず、勤続年数の長い職員に尋ねました。「ゲートボール」「ボッチャ」「フライングディスク」の3つの種目があるとのこと。ゲートボールはスティックでボールを打って3つのゲートを通し得点を競うもの、「ボッチャ」はどれだけ多くのボールを的球に近づけられるかを競う競技、「フライングディスク」は、5メートル離れた円形の的に向かって10回連続でディスクを投げ、何回通過させられたかを競う競技です。今回利用者の皆さんには「ボッチャ」を除く2種目に挑戦して頂きました。
 大会二日前に、当日の天候が雨天予報の為「ゲート通しは中止する」との連絡が届きました。練習にも真剣に励まれていた利用者の方々には、次回に期待していただくということになってしまいました。このため、今回は「フライングディスク」に参加の2名の利用者に頑張って頂きました。
会場の修道大学へ向かう車内では楽しそうな会話が続きました。シューズに履き替え、開会式の後、競技開始となります。
「フライングディスク」では、職員が的の後ろで声を出し、的の場所を把握してもらいました。お一人が競技をされている間に、もう一人の利用者からの応援や声掛けがあり、お二人の仲の良さと団結力を感じました。閉会式では、勝敗は問わず「がんばり賞」をいただき、二人ともやり切ったような様子でした。
 私は小学校から高校まで野球をしてきました。その中で得ることができたものは、達成感です。今回、利用者の方々が感じられたのは、それと似たところがあるのではないでしょうか。「球技大会」のために練習で汗を流し、考え、皆と上達していく姿は数年前の自分を見ているようでした。実際に利用者からは、大会後「楽しかった」「次は絶対に参加したい」「皆との仲がもっと深まった」などの意見が寄せられました。更に職員にも達成感があり、利用者の皆さんが頑張って練習・大会に励んでいる姿は「私も負けずに頑張ろう」という刺激になりました。
このあゆみを読んでいる皆さんも何かに熱中できるものはありますか?身体を動かす事や頭を使う事で、自身の体調管理なども出来ます。これを機に何か始めてみるのもいいかもしれません。



避難訓練
事務長 林 洋輔
 7月1日、水害に対する避難訓練を行いました。園のそばを流れる水内川の氾濫を想定し、さくらホールへ避難するという内容です。朝から降り続いていた強い雨が訓練の臨場感を高めてくれました。
 今回の訓練では、勤務中の職員を割り振ることからスタートしました。一部は避難先であるさくらホールで受け入れ準備をすすめ、残りは利用者の誘導です。どの職員がどのエリアを受け持つかを決め、さくらホールまでの避難誘導を開始しました。
 9時に訓練を開始し、これといった問題もなく40分程度で避難が完了しました。
そして、そこから11時まで約1時間半、利用者にはさくらホールで過ごしてもらいました。水分補給のためのお茶の提供、トイレの使用と手洗いといった避難時のあたりまえを実際にやってみることで、長時間過ごすにあたり必要なもの、現在のさくらホールに足りていないものの確認を行いました。ここで得た情報を今後の整備に活かしていきたいと思います。。
 また、今回は止水板の可動も確認しました。操作方法を多くの職員で共有しておかなければ、いざという時使えないということになってしまいます。様々な可能性を考えながら訓練を行い、非常時への備えとしていきたいと考えております。



七夕
生活支援員 清政幸惠
 今年の七夕は日曜日の為、5日の金曜日に行いました。例年通り全利用者、職員へ短冊に願い事を書いてもらい笹竹に飾り付けました。放送により七夕にまつわる事を説明しお伝えしました。皆さんの願い事や思いが叶いますよう、これからも皆で支援に取り組んでいきます。
星に願いを込めて。



カラオケ
生活支援員 松田 耕作
 「カラオケ」は、利用者の皆さんが好きなこと『TOP3』に入ります。毎年開催される花見の後のカラオケ大会は大盛況です!
 昨年度までは週1回「日曜日10時から11時まで」カラオケを行っていましたが、今年度より「水曜日13時から14時」と「日曜日10時から11時」の2グループに分けました。これまで一人1曲しか歌うことができない状況でしたが、2グループに分けたことで時間に余裕ができ、1人2曲歌うことができるようになりました。参加される利用者の方は、「もっと歌いたいよ」と言われる方もおられますが、「2曲も歌えるからうれしいよ」と言われる方もおられます。
 好きな時・歌いたい時にいつでもカラオケができる体制を作ることができれば良いのですが、食事・入浴・活動等で時間が取れないのが現状です。「一人1曲しか歌えなかったのが、2曲歌えるようになった」利用者満足度向上の『小さな一歩』かもしれませんが、利用者の方に喜んで楽しんで頂けるように取り組んでいきたいです。



各委員会紹介
・感染症対策委員会
看護師 松永 千和
 感染症対策委員会は、利用者の皆さんが生活の場としている愛命園での感染症の蔓延を防止するための組織です。
 ここ数年はコロナウイルス感染症の対策としての開催が主でした。2023年に「愛命園コロナウイルス感染症対策マニュアル」を発行するとともに、有事の際には職員間でSNSでのやり取りで迅速に情報共有が行われるようになりました。感染症にり患されることで命の危機にも晒されかねない利用者の方々を守るため、日々の情報収集に努めていきたいと思います。

・ヒヤリハット事故検討委員会
生活支援員 松田 耕作
 重大な1件の事故の背後には29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には300件のヒヤリハットが隠れていると言われています。つまり、ヒヤリハットの段階での再発防止が重大事故の発生を防ぐことに繋がります。愛命園では、月に約10件程度のヒヤリハット報告があります。3日に1回のペースで、「ひやり」することや「はっと」することが発生しているという計算になります。これらの報告に基づいて、月に一度委員会で話し合い、そこで得られた再発防止策を職員に周知しています。
 ちなみに、令和5年度のヒヤリハットで報告が一番多かったのは「転倒」でした。幸い骨折等の大きな怪我はありませんでしたが、高齢化、重度化で転倒が骨折に繋がる可能性も十分考えられます。利用者の方が安心・安全な生活を送って頂くことが、ヒヤリハット事故検討委員会の役割だと思っています。

・虐待防止委員会
生活支援員 竹内 仁志
 障害者虐待防止法に基づいて、事業所の設置者には施設従事者による障害者虐待の防止が義務付けられています。虐待を疑わせる行為についての事実関係の確認、原因の解明、早期発見、防止策の検討においては組織的に対応することとなります。
 愛命園でも様々な取り組みを行っています。年度計画を作成し、身体拘束についての再検討、職員への「虐待防止セルフチェック」の実施状況の確認、内部研修を通した不適切な行為に関する周知徹底等です。普段から議題に上げることで、考えるきっかけや報告しやすい雰囲気が作れるようこれからも活動していきたいと思います。何卒ご協力の程宜しくお願い致します。

・給食委員会
管理栄養士 青木 ましず
 給食委員会は愛命園側のメンバーと、給食委託をしている日清医療食品のスタッフとで毎月最終火曜日に行う会議です。
 健康維持とQOLの向上を目指した食事提供のため、給食の全ての面について評価、検討を加え、食生活の質の改善向上を図ります。日常では課題にしづらい内容も、この場では遠慮なく検討しあえる会議です。

・ボランティア育成委員会発足
生活支援員 白石 聡
 今後、愛命園の行事等のお手伝いに、多方面から来て頂けるような体制の構築を目的として、ボランティア育成員会を発足しました。職員の知り合いやOB等、お声がけ出来そうなところからコツコツと行っていき、利用者の為に何か出来ないかと思っています。外部の方々と愛命園をつなぐという地道な内容ですが、これが将来花開くことを目指し頑張っていきたいと思います。

モラル・マナー検討委員会発足
生活支援員 益成 純也
 昨今はモラルやマナーについて耳にする機会が増えたかと思います。態度や言葉遣いにとどまらず、様々な視点から厳しく見られる場面が増えたように感じられます。
 今年度から愛命園内でも利用者への支援だけでなく、職員間での連携と協調性を深めていき、生活する上での守るべき価値観を考える為、モラル・マナー検討委員会が発足しました。今まで意識の薄かった自分たちの言葉遣いや態度、業務の姿勢などを今一度見つめ直す機会を設け、互いに成長していけるような環境づくりをみんなで目指していきたいと考えています。



家族会より
 家族会会長 畑後 克二
 今年の7月は、去年と同じくらいの暑さが続きますね。毎年気温が上がってとにかくたまりません。5か月夏が続くような感じですので大変です。熱中症には十分注意しましょう。
又、新型コロナも油断できません。予防としてマスクを手放すことができません。この夏気を付けて乗り切りましょう。



~木漏れ日~リレー随想
生活支援員 宮崎 秀子
 皆さん、断捨離の成功者ですか?
 私としては、終活を兼ねて断捨離をしていきたいのですが、子供たちの引っ越しでと片付け先が実家になってしまい、逆にだんだん物が増え続けて、今は倉庫代わりになっています。幼少期の残しておきたい物もあり、なかなか進まない状況です。子供たちの物、皆さんどうされていますか?



寄せられた善意
令和6年4月26日~令和6年7月25日
           (順不同・敬称略)
《現  金》
大出 功太     野見 鈴子
則末 伸夫     大成 敏正
森井旅館      林 弘子
橘髙 則行     岡本 悦子
德永 保      谷川 隆子
田島 定

《現  物》
生花      日清医療食品株式会社
りんご     谷川 隆子
コーヒー    高野 正明
ジュース    古林 多美恵

《朗読奉仕》
どんぐり会

《読み聞かせボランティア》
新庄 久美子

《清掃奉仕》
湯来地区民生委員児童委員協議会
長峯 公明   新田 嘉弘

※ いつも暖かいご支援ありがとうございます。諸般の事情で掲載を控えさせていただく場合もあります。

人の動き
《退  所》
6月14日付    徳永 繁明
6月28日付    岡本 英二
《入  所》
7月12日付    毛利 善仁
7月23日付    玉重 祐記