第152号   愛命園だより「あゆみ」   平成23年7月


東日本大震災に思う
愛命園家族会副会長 池田 はやみ
 3月11日、昼すぎ、東北で地震がありました。その後津波が来て大惨事となりました。テレビで見た映像は、何か不思議なものを見ているようでした。車、船が波で流され、家にぶつかり、家も壊れ流され、水の引いた後の町の様子はガレキだけが残り、まるで映画で見た戦後の焼け野原と同じ風景でした。家族を亡くし、友人を亡くし、とても悲しい出来事になりました。
 残された人達の思いを考えると胸が切なくなってきます。住む所、大切な物を全部なくしてしまったのです。
 未だに避難所で暮らしている人達がいます。この暑い中、大変でしょう。それに福島の原発の被害、様々の所で次々と大変な事が起こっています。
 東北だけでなく、私達の住む所もいつ同じような事になるか分かりません。今、便利な世の中で暮らしていて、たまに昔の事を思う時があります。その頃は不便とも感じていませんでした。かと言って昔の暮らしをする事は難しいでしょう。でも、節電、節約とか出来る事を少しずつやっていけば、不便に感じてもだんだん慣れていくので私達の出来る事から少しずつ改善していけば良いのではと思います。
 「何でもない様な事が幸せだったと思う」と言う歌詞がありますが、本当にそうだったと思います。平安である事を幸せだと思いました。



医務室拡張
サービス管理責任者 煖エ 義彰

 平成23年7月より愛命園医務室の拡張工事が始まりました。
 愛命園では利用者の高齢化、重度化に伴って医療的サポートが必要な利用者も増えてきています。今後もおそらく更にそうした需要は高まることが予測されるため、医務室拡張の運びとなりました。
 現在ある医務室裏の中庭部分を建物として取り込み、対面する川通り廊下とつながる予定です。完成すれば現在の医務室の約2倍の広さが確保できます。
 特に愛命園においては薬の管理はきわめて重要であり、一人の利用者が服用する薬は1〜2種類ではありません。多い人で1回に8種類の薬を服用しており、また全体では利用者の薬服用率は90パーセント近くです。ショートスティの利用者も含めるとさらに多くの薬を管理しているわけです。それを間違いなく利用者に服用してもらうためには、やはり広い医務室が必要となります。
 現在、医務室はデイルーム奥の看護棟へ一時移動しており、すでに重機も出入りして工事に取り掛かっています。大きな音がしたり一部廊下が狭くなったりと利用者の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、より広い医務室で充実したサポートができるようになるまでしばらくのご辛抱いただければと思います。よろしくお願いします。


グループ外出
生活支援員 河普@雄太

園行事の一つであるグループ外出を、6班に分けて行いました。全グループ好天に恵まれ、まさに外出日和という中での実施になりました。

日程は、
・5月14日(土)野球観戦
・   19日(木)サンリブ
・   26日(木)可部の湯(1)
・6月  2日(木)可部の湯(2)
・   9日(木)ビアガーデン・サンリブ
・   29日(水)川中美幸コンサート・サンリブ

 行き先は、利用者本人の希望をとって決定しました。
 今回の外出第1号の野球観戦では、参加を希望した利用者は3名と少数でした。ただ、参加者が少なかったことで臨機応変に動くことが出来、利用者にとっては、かえってよかったのではないかと思います。
 最終の川中美幸コンサートでは、多くの希望があり、この度の外出の一番人気でした。利用者もとても楽しみにしていたようで「コンサートに行くんじゃ」「はよ行きたいの」など、声を数多く聞きました。コンサートに行った利用者の話から、楽しそうな雰囲気などをうかがうことが出来、とても良い外出だったんだなと感じ取りました。
 今回のグループ外出の、良いところと悪いところをしっかりと確認し、良いところはしっかり生かし悪いところは見直して、次回の外出に臨みたいと思います。



第1支援活動報告
生活支援員 明石 郁子

 毎日蒸し暑い日が続いています。梅雨も明けて、夏本番!!日差しも強くなり、利用者の方の日に焼けた姿が夏らしさを感じさせてくれます。
 4月から5月にかけてストラップを作りました。広告を三角に切り、棒に巻きつけ、ニスを塗り、ビーズを作ります。
 出来上がったビーズをテグスに通していきます。細かい作業なだけに、みなさんとても真剣な表情です。順番に通して行き、出来上がりです。
 女性の利用者を中心に、おしゃれを楽しんでもらおうと、ネイルアートを体験してもらいました。『自分たちで出来るように』を目標とせず、あくまでも「おしゃれ」を楽しんでもらい、気分転換になればという思いで実施しました。希望者を募り、各自でお金を出しあって、いろんな色のマニュキアやシールなどを購入しました。それぞれ好きな色を選んでもらい、ラメをつけたり、星をつけたり皆さん素敵な爪になりました。
 普段は活動に興味を示さない方でも、おしゃれとなると関心があるようで、積極的に参加してくださいました。コミュニケーションも兼ねて、みなさんおしゃれを楽しんでおられました。
 季節を感じてもらおうと、7月7日の七夕に、七夕飾りを作りました。折り紙で飾りを作り、それぞれの思いを短冊に込めました。大きな笹に短冊をくくりつけました。みんなの願いが叶いますように…
 カープの優勝や家族の健康、旅行にいきたいなど、みんなの願いのこもった立派な七夕飾りが出来上がり、デイルームの一番目立つところに飾りました。
 4月から、地域の方に絵本の読みきかせのボランティアをして頂いています。湯来の民話や、落語の「まんじゅうこわい」、一寸法師などの昔話など、話をしてくださる内容はいろんなバラエティーに富んでいます。帰る時にはいつも「次は何の話をしてくれる?」などと、利用者の方も楽しみにしておられる様子が伺えます。
 今後の予定としては、希望者を募り、五日市へカラオケに行ったり、英会話の学習などを計画しています。その様子はまた次回に報告したいと思います。



開園記念行事
事務員 林 洋輔

6月1日は愛命園の開園記念日です。今年で38回目ということになります。
 まずは、式典から。園長の挨拶、法人の前川会長の挨拶と続いて、家族会の藤正会長からの永年勤続者への感謝状授与と挨拶、それに対する永年勤続者のお礼の言葉、利用者へ記念品の贈呈、そして園歌斉唱と言う流れです。
 今年の永年勤続者は、非常勤として10年勤務を続けられてきた、野上好子さんと砂本道江さんです。
 式典が終わるといよいよ会食のスタートです。おいしい食事とお酒、コーラスクラブの発表に、音楽療法士金先生の演奏。こういう機会の度に、お酒好きな利用者さんが多いこと、音楽好きな利用者さんが多いことをあらためて認識します。楽しんでいる表情はいいですね。これからも頑張っていかねばと思った1日でした。



〜木漏れ日〜 リレー随想
生活支援員 梅田 大作

 私が平成19年7月より勤め始めて、4年の歳月が経ちました。
 昨年は持病の悪化により長期の休みを頂き、利用者をはじめとする多くの方々にご心配・ご迷惑をおかけしましたが、無事、完治に至ることができました。多くの方に励ましの言葉を頂き、大変励まされました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 入院中、患者という立場から医師・看護師をはじめとする多くの医療従事者と接することにより、リハビリの知識・接遇マナー等、多くの事を学ぶ事ができました。
 今回、体験したことを仕事の中でも生かしながら、より良い支援ができるようこれからも基本中の基本である「体調管理に注意する」ということを念頭に置き、学びを深めていきたいと思います。



【寄せられた善意】
[平成23年4月26日〜平成23年7月25日]
(順不同・敬称略)

《現  金》
谷川 隆子      白兼 ツタ子
浅野 一男      青原 清美
前川 昭夫      藤正 坂二
山本 八重      森井旅館
大成 敏正      川端歯科医院
中野 富貴子


《現  物》
ジュース・乾麺   谷川 隆子
たけのこ      伊藤 真紀子
お菓子       末田 弘明
ほうれん草     清水 カツミ
ビール       村本 晃一
ゴムボート     大西 アヤ子
給茶器       野上 好子
          砂本 道江
鮎         湯来水内鮎釣り大会
          ウイストマスターカップ2011

《朗読奉仕》
どんぐり会     湯来朗読サークル

※いつも暖かいご支援ありがとうございます。諸般の事情で掲載を控えさせていただく場合もあります。

人の動き

《就  職》
6月1日付
非常勤生活支援員  島 清美
6月1日より勤務させていただいています。島です。
日々、愛命園の利用者の皆さんや職員の皆さんに、励ましや、ご指導、優しい言葉をいただいて、それを力に頑張っています。
多々至らない点もあると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。


6月8日付
非常勤生活支援員  熹ゥ 瑞枝

6月から勤務することになりました熹ゥです。勤務をして1ヶ月ちょっと経ちましたが、初めて利用者さんに名前で呼ばれた時は、本当に嬉しかったです。
これからも、利用者の皆さんに顔や名前を憶えてもらえるよう頑張っていきたいと思います。職員の皆さん、利用者の皆さん、よろしくお願いします。


本誌の掲載写真については、同意を得ております。



お知らせ

夏まつり
場所 愛命園ホール
日時 8月6日(土)
17時〜19時半
夜店や屋台があります。お誘い合わせの上どうぞお越し下さい。



【編集後記】
 7月24日、ついに地上波のテレビ放送がアナログで見られなくなりました。まだまだ先のことと思っていましたが、とうとうこの日がやってきました。放送局はかなり前から告知を続けていましたが、ギリギリまで動かない人もやはり多いようです。チューナーが品切れで買えないという状況にもなりました。
 いまさらではありますが、みなさん地デジ対応おすみですか。 (HY)