第124号   愛命園だより「あゆみ」   平成16年8月

障害者の
福祉はどこへ

園長 竹原幹
 私は大変恥ずかしいことではあるが、この4月愛命園にお世話になるようになって福祉について勉強を始めた。これまでも広島県視覚障害者福祉協会の理事であり、愛命園担当の理事であったにも関わらず、自分のこととして取り組んでいなかったことを反省させられる今日このごろである。
 さて、昨年の4月、それまでの措置費制度から障害者自身との契約に基づいた支援費制度が実施された。支援費制度の全貌が明らかになったのが一昨年の9月であり、その時の説明では、基本的には措置費制度とほぼ同じ支援を提供できるということであった。しかし、実際に4月になって、支援費制度が実施されて見ると、支援費の単価の減額・実体にそぐわない施設種別・重複障害者への配慮の欠除など、多くの課題を内在しながらスタートせざるをえなかった。
 私たちは支援費制度におけるこのような課題を解決しながら、数年かけて成熟した制度に作り上げられるものと考えていた。ところが、今年になってにわかに支援費制度と介護保険制度の統合がさも既成の事実のように唱えられるようになって来た。その背景は障害者の実体に即した福祉の向上というのではなく、経済効率の論理による制度の統合のように思われる。
 支援費制度と介護保険制度の統合については、種々の問題点が指摘されている。その主なものは次のようなものである。


1. 高齢者に対する介護と障害者の生活を支援という理念は全く異なるものであり、統合するというのは水と油を混ぜようとするのに等しいのではないだろうか。

2. 多種多様な障害者や、多種多様の障害を有する重複障害者に対する適切な要支援認定基準を作成することができるのか。

3. 要支援を判定するケアマネージャーの養成をどのようにするのか。

4. 自治体の財政状況によって、支援内容が異なり、地域による支援の格差が広がるのではないか。

5. 福祉予算が一般財源に含まれることにより、各自治体の財政状況によって福祉の財源が左右され、格差が大きくなるのではないか。

6. 支援費制度が実施されて、予想以上の予算が必要となったことは、この制度が社会に受け入れられて、より多くの人々に利用された結果であり、制度の立案者である国としては喜ぶべきことであるのに、そのことを逆手に取って、財源不足を理由に他の制度との統合を図るというのは、発想に矛盾があるのではないか。

7. 財政の安定を図る意味において、財政基盤の弱い支援費制度と、財政基盤に余裕のある介護保険制度を統合することによって、障害者福祉の財政基盤の安定を図るという考え方もあるが、統合した場合には、これまで40歳から介護保険料を納付していたものが20歳以上の者が負担することになっている。生来の自分の生活を守るための国民年金でさえ未納者が多い今日、障害者の支援費をも含む保険料をどれだけの人が納めるであろうか。それだけの国民のコンセンサスがえられるのだろうか、極めて疑問である。国民年金がいきづまろうとしている今日、介護保険制度もいきづまってしまうのではないだろうか。

8. 福祉制度の方向性として、居宅における福祉を推進しようとしている。福祉は国民全体の課題と位置づけ、みんなで支え合うという理念の元に進められようとしているが、愛命園の入所者の実体を見る時、現在のサービスの質と量を維持しながら居宅福祉に移行することは困難であり、居宅による福祉を実施すればこの人たちへのサービスは間違いなく質・量ともに低下する。このような状況をふまえた上での居宅による福祉を推進して行くならば、障害者にとって国民の権利として保障されている最低限度の文化的な生活を保障することができないのではないか。

 等々、不安がいっぱいである。本当に障害者福祉はどこに行くのだろうか。障害者も国民の一人として尊重される福祉を推進する方向性を示していただきたいものである。
 近年の障害者福祉制度に対する国の施策を見るとき、もはや障害者福祉の理念から障害者が安心して生きがいのある社会生活を保障するという考え方を捨て去ったのではないかと、日々胸の痛む思いである。



愛命園の実習で学んだこと

 実習生 明石 郁子
実習をするにあたり、一人一人に利用者の方を数人ずつ担当させて下さったので、利用者の方と深く関わることができ、しっかり観察することが出来ました。
 私の担当した所は、ほぼ何でも自分でされている方が多く、最初のうちは何をすれば良いのか、よく分かりませんでした。実際、私も「自分一人で出来ているんだ」と思っていました。でも、職員の方に「よく見たら、出来ているようで出来ていないという事が多いんだ」と教えて頂きました。それを聞いて、よく見てみると、自分で掃除機をかけておられる方でも端にゴミがたまっていたりしました。それを知り、自分が何をするべきなのかが分かりました。出来ないところを援助し、それが出来たらしっかり「ほめる」という事も大切だと思いました。ほめることで利用者の方の喜びや「次も頑張ろう」というのにつながっていくような気がしました。
 身体上の介護を余り必要とされていない分、心への援助がとても大切だという事も分かりました。利用者の方は、周りの事や私のことをよく見ておられ、とても敏感に感じておられるように思いました。
 そのため一人一人をよく観察し、理解することがとても大切だと思いました。視覚からの情報がない分を触ったり、聞いたりして情報を得ておられ、自然にスキンシップも多くなりました。それにより最初からあまり抵抗なく関わりを持てたように思いました。お互い深く関わっていく事で、利用者の方も素直に私に接して下さっているように感じ、私が日頃、忘れていたものをここに来て、思い出せたように感じました。
 利用者の方は、一人一人個性があり、それぞれへの対応が難しかったですが、個性があるという事は、その人らしく生活しているという事でもあるんだ、と感じました。
 愛命園で実習し、相手をよく理解し対応する事、その人の心としっかり向き合う事が大切だと思いました。利用者の方は私たちに気軽に話しかけて下さり、優しく接して下さったので、とても楽しく意味のある実習になったと思いました。


開園記念日を迎えて

園長 竹原 幹
去る6月1日に愛命園開園31周年を迎えることができた。
 当日は法人本部から前川会長と、家族会の藤正会長にもおいでいただき、11時から開園記念式典を開催した。
 初めに法人本部の前川会長が挨拶に立たれ、現在愛命園が抱えている最大の課題である、療護施設への転換について、法人本部として1日も早い実現を目指して、広島県と精力的に折衝していると、意気込みを語られた。また長年にわたり、愛命園において入所者の支援に献身的に取り組まれた方々に対する謝意を述べられた。
 続いて園長から愛命園の簡単な歴史的な事実について話をした。特に現在建設中の看護棟と実習生宿泊棟さらには納骨堂の建設により、より入所者が快適に、そして終のすみかとしての施設作りを進めている状況について話をした。
 続いて長年にわたり愛命園の職員として施設の充実発展と入所者の支援に尽くされた3名の方々に本部より表彰状が贈呈された。
 被表彰者は次の通りである。
作業指導員 長峯 公明さん30年勤続、介護員 佐々木 弘子さん10年勤続、支援員 高橋 義彰さん10年勤続。
 3人の方々に愛命園より記念品が贈呈された。
 続いて家族会の藤正会長より感謝の言葉の後、感謝状と記念品が贈呈された。
 続いて被表彰者を代表して長峯公明さんよりお礼の挨拶があった。
 さらに愛命園入所者へ記念品が贈られて式典を終了した。
 続いて祝宴に移り、自治会会長の宮木君の発声による乾杯によって始まった。ごちそうとビールでみんな開園のお祝いに浸り、お腹がいっぱいになったところで、「座頭市」のビデオ視聴をして、14時過ぎにお開きとなった。
 開園記念日は愛命園の設立に捧げられた、先人の並々ならぬご苦労を忍ぶとともに、現在あることの幸せをみんなで喜ぶ大変良い行事だと思う。今後も毎年6月1日を大いにお祝いしたいものである。



食の安全性
〜厨房より 

調理員 梅田 美恵子
 6月4日に保健所にて、集団給食施設職員研修会に参加し、感じたことを2、3あげてみます。
 調理現場における食中毒防止対策として、手洗い・加熱の重要性・衛生管理があり、基本は、
・ 作業前
・ 用便後
・ 作業区域の移動
・ 特定した作業の前後
の手洗いです。
また、加熱は充分に、作り置きはしない。「前日調理」の危険性や、食品の加熱には常に中心温度を測定することなどがあげられました。
 最後に、ノロウイルス食中毒の予防・恐さを知り、短時間ではありましたが、有意義な研修でした。
 以上のことを厨房職員で話し合い、愛命園で実行していることを再確認しました。
 6月4日に食中毒警報が出ています。手洗いは充分にし、食中毒には気をつけてください。



入所者と家族の
期待に答えて
二つの建物完成

園長  竹原  幹
昨年度末から建築していた看護棟と実習生宿泊棟がこのほど完成し、七月十日法人本部の前川会長、家族会の役員、建築に当たっていただいた中本建設株式会社、舛岡建築設計事務所の方々にご出席いただいて、増築棟竣工祝賀会を開催した。工事中も入所者の安全に配慮しながら素晴らしい建物を完成していただいた両社に法人より感謝状を贈呈した。
 愛命園の入所者の中には重度の疾患で療養が必要な方もあり、また、今後も予想されることから、このような方々が安心して療養でき、また家族に囲まれて終末を迎えていただく施設として、愛命園の南に看護棟を建築した。看護棟は平屋で看護室とリビングルームを有し、付き添いの方や家族の方々が来られても安心して介護できる施設となっている。
 看護棟は家族会からも要望が出ており、建築費については家族会からご寄付いただけることになっている。
 次に愛命園は広島福祉専門学校を始め多くの福祉専門学校の実習施設となっており、多くの実習生を受け入れている。しかし、施設の場所柄、実習生が家庭から通うことが困難であり、これまでは広島ライトハウスに宿泊を依頼していた。この度、園内の本館のすぐ西に実習生宿泊棟を建築した。宿泊棟は2階建てで6室を有し、実習生が使用しない時に入所者が利用させてもらう事になっている。
 次に愛命園の入所者であった谷本 貞幸さんが平成11年に亡くなられた時、ご遺族から「お墓を建てて葬ってほしい」ということで多額のご寄付をいただいている。お墓の場所を検討していたが、このほど愛命園の敷地内に納骨堂を建築する事ができた。近々、お寺さんにお願いして、納骨と七回忌の法要を計画している。今後は愛命園の納骨堂として大切に守って行きたい。



作業活動を支えるもの

作業指導員  長峯 公明
 「おーい、材料がえっとないで」。
 頭にスカーフを巻き、前掛けをしたA君が、今日も待ちかねたように声を掛けてきました。作業棟から50メートルばかり離れた正面玄関前の借地には、貝通し作業の材料である帆立の貝殻の山。リヤカーで往復しながら、その貝殻を作業棟の前まで運んでくるのが、彼の大事な役割です。傾斜地のため重たくなったリヤカーを一人で引っ張るのは難しく、作業開始時間の前から職員が現れるのを待っていたのです。室内への材料の搬入、完成品をパレットに荷積みする場面でも存分に力を発揮しています。
 感情をコントロールすることが苦手、以前は些細な理由でかんしゃくを起こし、物を壊したり、女子職員につかみ掛かったり、と荒れることも多かったA君。いま、笑顔の中に誇りと責任感が満ち溢れているように見えます。
 そんなA君の仕事振りが気になっていた様子のB君。いつしかA君が運んできた貝殻をリヤカーから降ろし、作業棟の前に平積みする作業を手伝うようになりました。更に運搬にも興味を感じていたようです。たまたまA君が通院で作業に来られなかった時、「貝を運ぼうか」と水を向けてみました。
 リヤカーを引くというのも初めてだったようです。「右」「左」「足元に低い段があるよ」といった声掛けを頼りにB君がリヤカーを引っ張り、手探りで貝殻を積みました。全盲のB君にとっては、決して容易な作業ではなかったはず。でも、室内で貝を通すだけでは得られなかった何かを見つけたようです。外履きの靴も用意して、すっかりその気になっています。先輩のA君に対する遠慮も些かあるようですが、以来、この仕事を2人一緒に誘うことが多くなりました。
 Cさんは、この4月から貝通し作業に移ってきました。以前、治療院で仕事をしていたこともあり、本来、利用者のリーダーシップを取れるほどの高い能力を持っています。ただ、未だに園での生活や自分より重い障害を抱えた利用者を充分に受け入れることができないようです。日々の生活に拠り所がなく、かといって当面、ここ以外の選択肢も見えてきません。辛く苦しい胸の内を抱えながら、毎日を過ごしているように思えます。
 そうした背景が手伝ってか、作業活動や生活場面でも他の利用者とのトラブルが絶えませんでした。「何か打ち込めるものが見つけられたら」とCさん自身の希望もあって、作業を替わってみたのでした。
 それから4ヶ月。「仕事は面白いよ」と言って、黙々と貝通しを続けているCさんの姿があります。基本的な問題は解決されていません。他の利用者とのトラブルがなくなった訳でもありません。作業中、大声を出して注意を受けることも、まだあります。
 でも、確実に変わろうとしています。作業活動を支援する職員とのコミュニケーション、仲のいい利用者の励ましに支えられ、Cさん自身が「自分を変えよう」と、にぎやかな作業室の中で、いま必死に耐えてがんばっているように思えてなりません。
 作業棟は、昨年4月からパートの職員が増員されました。変則勤務の常勤とは異なり、毎日、確実に利用者と向き合い、その作業活動を支えています。単に作業の手伝いをするということだけではありません。生活棟でのトラブルを引きずってきた利用者の不満を受け止め、外出の土産話に耳を傾け、引っ込み思案の利用者にこまめに声を掛けたりするのも大事な仕事です。そうした関わりを通して、「仕事に行くのが楽しい」と利用者が感じてくれるような時間と空間を作り出すことが最も大きな役割かもしれません。
 「できたよ!」「材料がないで!」「トイレ!」・・・。今日も利用者の呼ぶ声に応えて、忙しく飛び回っている職員。形ばかりで殆ど役に立たない私などは、作業活動を通して利用者、職員相互の信頼関係が深まり、まるで親子か友達のように親しげに会話する様子をひそかに喜び、日々、変わり行く作業棟に声援を送るばかりです。



夜無谷川がきれいになりました

作業指導員 長峯 公明
 園の敷地に沿って流れる夜無谷川(よなしだにがわ)は、川幅4メートル足らず。地元の人が「昔は泳いで遊んだ」という谷川も近年は土砂が堆積し、ビニールや空き缶などの家庭ゴミが散乱しています。流れも滞りがちで、ホタルの飛翔も年々少なくなった感じです。
 毎年、この時期に園の職員で川掃除を続けてきました。ただ、園の力だけでは限界もあり、昨年、初めて地域の方々に共同作業を呼びかけ、協力を依頼しました。直前に利用者の不幸があり、中止のやむなきにいたりましたが、今年は7月25日の日曜日に改めて計画、実施することができました。
 連日の猛暑。当日も朝からうだるような暑さの中で、予想を越えた多くの方々に集まっていただきました。周辺の草を刈り、川一面のヨシを刈り取り、川底に沈んだゴミを拾い集めました。さすがに数は力なり。例年、一日がかりでも及ばなかった作業が僅か3時間足らず。きれいな川を取り戻すことができました。
 作業の後は、藤棚の下で冷たい飲物とバーベキューを囲んで交流会。川掃除の話だけでなく、話題があちこちに飛んでおおいに盛り上がり、気付いてみれば仕事をしていた時間を軽く越えていました。
 ご参加をいただいた地域の方々、遠方から駆けつけてくれた若いボランティアの皆さん、本当にお世話になりました。また、来年も一緒に心地良い汗を流しましょう。



今年度最初のグループ外出

 五月から六月にかけて今年度最初の外出を6つのグループに分かれて実施しました。定番の買い物に加えて、浜田市の水族館「アクアス」や芸北町の温泉施設「オークガーデン」に行き、それぞれ楽しんできました。また、今回グループのひとつが広島市佐伯区の津軽三味線「梅田屋」さんに夜のコースとして行きました。ここは料理の合い間にご主人が津軽三味線の生演奏を聞かせてくれるというとても楽しい趣向の居酒屋です。演奏が始まると手拍子や掛け声等で利用者の皆さんも大いに盛り上がり、ご主人より「いつか愛命園に出向いて演奏を」との話になりました。このことが縁で増築棟竣工記念の祝賀会にアトラクションで演奏していただくことになりました。



林先生を偲んで

看護師 山本 八重
 嘱託医の林冬十良先生が亡くなられました。先生は愛命園の開設と同時に嘱託医になられたと聞いておりますので、31年間、お世話になった事になります。その間、症状を訴える事を知らない入所者の為に一生懸命努力してくださいました。先生には、只々感謝申し上げたいと思います。
 数々の思い出の中でも私たちが目をみはり、感銘を受けたもののひとつに検査資料、検査器具にはあまり頼らず、触診を主としてされていた事です。その診察がピタリとあたりましたので、そのすばらしい感覚と言いますか、技術には目をみはるものがありました。
 現在は、データがなければ何もわかりませんが、先生の指先の技術、そしてその診断は神業とも言えるものでしょう。その診断の一言は、その人の症状をピタリと充てられて、くるいのないものでした。とにかく尊敬の一語に尽きると思っています。
 私たち、医務係としては、先生の数々のお教えを無にすることのないよう、一日一日精進していきたいと思っております。本当にありがとうございました。
 先生の回診日の思い出をひとつご報告いたしましょう。回診日は月2回でしたが、ここの人は先生が好きで、その日は早くから入口で待ちかまえていて、姿が見えると、「おーい、先生が来たぞー」と大きな声を出して、皆に知らせるのです。特に看護師には、「来たよー。来たよー」と大きな声で教えてくれました。そして「私も」「私も」と皆、診察してもらいたいのです。触診の上、「いいよ」と言われると、安心して帰っていきました。そんな沢山の思い出を一杯残して先生は旅立たれました。
 お元気だった先生が倒れられたと聞いて亡くなられるまでの時間は本当に短く、あっという間の出来事でした。奥様がご病気でご心労も沢山あったのでは、と思いますが、お元気な先生がおられないことは夢を見ているようです。
 これから先、入所者の高齢化に拍車がかかり、なお一層、医師の指示を受けなければなりません。幸いなことにまた、同じ姓の「林先生」に 就任していただきました。これまでと同様、ご指導いただくことになります。どうかよろしくお願いいたします。



藤本 恒雄さん
を偲ぶ

生活支援員 高橋 義彰
去る7月22日に利用者 藤本恒雄さんが亡くなられました。享年57歳でした。藤本さんは以前より心臓の病気を抱えておられ、昨年末に広島総合病院へ入院。退院後は再び愛命園にて生活され、看護棟完成後には、愛命園看護棟にて静養されていましたが、数ヶ月の闘病の後、安らかな表情で息をひきとられました。
藤本さんは、どんなことがあっても弱音を吐くことなく、決して他者の悪口など口にしない人でした。また藤本さんは大変、礼儀正しい人であり、何かにつけ「ありがとう」と言葉を掛けてくださいました。その一言に励まされた職員も少なくないと思います。
そうした藤本さんの姿は、職員・利用者の立場など関係なく本当に見習わなければならない一面だと、彼と接する中で常に感じていました。
 藤本さんは職員である私のことを「先生」と呼んでくださいましたが、私の方が藤本さんから教わることの方が多くあったように思います。
藤本さん、本当にありがとうございました。安らかに・・・



【寄せられた善意】
[平成16年4月28日〜平成16年7月25日]
(順不同・敬称略)
【現 金】
青原 清美     森  洋子
林  弘子     吉松 江子
石本 一憲     佐々木浩二
藤正 坂二     前川 昭夫
尾崎 重実     愛命園家族会
中野 富貴子    川端 康司
中本建設株式会社  中本政登
増築棟竣工祝賀会参加家族

【現 物】
トマト・夏みかん他  すみもと商会
夏みかん・スモモ   田島 定
じゃが芋・玉ねぎ   田中 フミ子
ねぎ         新庄 竹子
かぶ         森本 沙千子
ねぎ         松田 敬子
キュウリ       佐々木 文昭
キュウリ       沖野 ヨリ子
キュウリ・青シソ   藤本 カツ子
トマト        杉田 弘
はがき        越智 節子



【清掃奉仕】
湯来町民生委員・児童委員協議会
去る6月22日(火)湯来町民生委員・児童委員協議会の皆様と湯来町役場の担当職員の方が、今年も清掃に来てくださいました。当日はとても蒸し暑い日で大変だったと思います。今年はことのほか草がよく伸びるし、職員の手が廻らなく、本当に助かります。お暑い中、本当にありがとうございました。



【朗読ボランティア】
どんぐり会
湯来朗読奉仕会

人の動き
<退 所>
   平成16年7月22日付
藤本 恒雄さん  死亡
   
<嘱託医>
 開所当時よりお世話になっておりました、嘱託医の林 冬十良先生がお亡くなりになられた為、5月24日より林クリニック院長 林 和成先生にお願いすることになりました。よろしくお願いいたします。

夏祭りのご案内
 来る8月7日(土)午後6時過ぎより、恒例の「愛命園夏祭り」をグランドにて開催いたします。保護者や地域の方、そしてボランティアと共に楽しく過ごしたいと思います。当日は屋台コーナーや花火も予定していますので、どうぞ皆さんご参加ください。なお雨天の場合は規模を縮小して内輪で行う予定です。
ススキの提供
についてお願い

 まだまだ暑い日が続きますが、今年もススキの採取・配布の季節がやってきます。今年は8月31日に採取を行います。そこで、今年も、
地域の皆様にススキ提供のお願いを申し上げます。お持ちいただける方は、31日に愛命園玄関まで、よろしくお願いいたします。



(編集後記)
 蜂に刺されました…後頭部です。寝ようと思い、寝転ぶと僕の枕にスズメバチが寝てました。蜂もびっくりしたと思いますが、僕もびっくりです。すぐに大騒ぎしました(笑) インターネットで対処法を調べました。日本スズメバチ研究所なるHPをみつけ、それにもびっくりです(笑)とにかく冷やすこと、それから、抗ヒスタミン系の薬をつけること、アンモニアは効かないということをしりました。すぐにアイスノンで冷やしまくり。それが良かったのかどうか、まったく腫れる事もなく、次の日の内科検診でついでに見てもらいましたが、先生にも「どこ?」って言われるくらいほぼ無傷?まあ、刺されてもただでは済ませないこの気持ちが、きっと大切…ですよね? (U)